パイロットはきびしい反応 ANAによる整備士の飛行間点検の廃止
パイロットはきびしい反応 ANAによる整備士の飛行間点検の廃止
現在、ANAが進めている新フライトオペレーションでは、これまでの規定にあった整備士による
飛行間点検の各項目を削除して、2016年9月から整備士を飛行間に配置しないという事が行わ
れようとしています。
それに対して、運航乗務員の反応は厳しいものがあることがわかりました。
7月26日付け、ANA乗員組合 安全・法廷対策委員会のニュース" 安全インフォメーション"
新 FOに関する労使協議会報告によると、
「現場からの新 FO 体制への問題点や不安の声が払拭できない中、当初予定開始時期に対して
1 ヶ月 の延長のみで S T E P 2 が開始される事に対して、現場への周知や内容の説明は十分で
はありませ ん。」と、また、「運航乗務員が見つけることが出来ない運航に影響を与える 不具
合はないとの(会社)評価について、そうではない。」としています。
更に、運航乗務員は外部点検に拘りを持っており、この部分についての「エラーの管理」に
ついては、1年以上協議を続けてきたが、未だ回答がなく、STEPを進めていくことなど到底
出来ない としています。
もう一つの乗員組合(全日空乗員組合)で行われたアンケート結果のニュース(6月26日付け)
によると
・新 FO step1でどのように変わったかは8割以上が理解していると回答。
・整備士による外部点検が必要と考えているとの回答は 9 割以上。
・step1における便間の不具合として、整備士のモチベーション の低下、
コミュニケーション不足が感じられる。
・安全意識、運航品質の低下が強く懸念される。 以上