パイロットはきびしい反応                  ANAによる整備士の飛行間点検の廃止

2016年09月01日 15:23


パイロットはきびしい反応   ANAによる整備士の飛行間点検の廃止


 


 現在、ANAが進めている新フライトオペレーションでは、これまでの規定にあった整備士による

飛行間点検の各項目を削除して、2016年9月から整備士を飛行間に配置しないという事が行わ

れようとしています。


それに対して、運航乗務員の反応は厳しいものがあることがわかりました。


 


7月26日付け、ANA乗員組合 安全・法廷対策委員会のニュース" 安全インフォメーション"

FOに関する労使協議会報告によると、


「現場からの新 FO 体制への問題点や不安の声が払拭できない中、当初予定開始時期に対して

1 ヶ月 延長のみで S T E P 2 が開始される事に対して、現場への周知や内容の説明は十分で

はありませ ん。」と、また、「運航乗務員が見つけることが出来ない運航に影響を与える 不具

合はないとの(会社)評価について、そうではない。」としています。 


更に、運航乗務員は外部点検に拘りを持っており、この部分についての「エラーの管理」に

ついては、1年以上協議を続けてきたが、未だ回答がなく、STEPを進めていくことなど到底

出来ない としています。


 


もう一つの乗員組合(全日空乗員組合)で行われたアンケート結果のニュース(6月26日付け)

によると


  ・新 FO step1でどのように変わったかは8割以上が理解していると回答。


 ・整備士による外部点検が必要と考えているとの回答は 9 割以上。


 step1における便間の不具合として、整備士のモチベーション の低下、

 コミュニケーション不足が感じられる。


・安全意識、運航品質の低下が強く懸念される。      以上