第31期(2016年9月~2017年8月)整備連の主な取り組みを掲載いたします。

2017年09月01日 17:48

 

    整備連は、今期(312016/092017/08)以下のような取り組みを行いました。

   (航空連第32回定期総会議案書より)      ご参照ください。

 

    今期においては、企業の枠を超えた整備交流の開催、整備職の深夜勤務をはじめとした労働条件改善、安全の課題では全日空の有資格整備士による飛行間点検の廃止(新フライトオペレーション)問題等を重点課題として打ち出し取り組みました。


    整備交流会については、「エンジン整備交流会 in 羽田」と「整備交流会 in 成田」を開催しました。従来以上に企業の枠を越えての参加が広がったこと、さらにはエンジン整備で初めて交流会が開かれ、職場実態などの深い論議もでき参加者からも好評を得る交流会となりました。


    勤務改善の取り組みでは、勤務改善の必要性や改善の方向を打ち出したパンフ「勤務表どおり働くと過労死に」を作成し、政策セミナーで報告するとともに、各労組の勤務改善に向けた運動に生かしました。また、勤務などの労働条件改善に役立てる資料として、定年後再雇用者の労働条件対比表も作成しました。


    安全に関わる問題では飛行間点検の廃止(新フライトオペレーション問題)に対しては、有資格者による飛行間点検の必要性を改めて明確にした整備連の見解を広めるとともに、全日空の新フライトオペレーション体制に移行後の職場実態等と問題点の把握に努めてきました。新体制の下では、懸念した地上職員(グランドハンドリング)と乗員とのコミュニケーション不足による不具合も目立っており引き続くフォローが求められます。


    また、17春闘アンケートで寄せられた「ヒヤリハット」の事例を分析して安全の維持向上につなげることを目指しましたが数件の事例に絞り分析するにとどまりました。今後どのように分析し、その結果を「見える化」してどのように宣伝するかについて、研究・検討する必要があります。


    政府の動きとの関係では、疲労リスク管理にかかわり、整備職について記載しているFAA(米国連邦航空局)のアドバイザリーサーキュラーを和訳し、参考資料として配布するととともに、現在検討が進められている安全技術規制の緩和についての分析・検討に着手しました。今後、和訳版FAAの同アドバイザリーサーキュラーや安全技術規制緩和の分析・検討結果を活用し、安全性の向上につなげていくこが求められます。

                                                                                                             以上